長岡で避難所運営と被災地支援報告会開催

 長岡市内の避難所での支援活動を行う「長岡災害支援ボランティアセンター」と、被災地支援を行う団体のコーディネート、ノウハウの提供を行う「東日本大震災ボランティアバックアップセンター」の活動報告会が7月2日、ながおか市民センターで開催された。第2回目の開催となる同報告会には、岩手、宮城、福島の復興支援団体も参加。会場に集った約80名は、これまでの支援の報告と今後の支援についての提言に耳を傾けた。


 「避難所・避難者支援を語る」フリー討論では、避難所の運営スタッフやボランティアリーダーらがパネリストとして登壇した。北部体育館避難所センター長の佐藤正高さんは「避難者の事前情報が届きにくいことがあったが、避難所の設立や運営はとても早かった。中越地震の経験が生かし、先の展開を予測した支援を行うことができた」と振り返った。

「被災地復興支援を語る」討論では、被災地で復興支援を行う団体が登壇した。宮城県で復興支援を行う「GANBARO↑MIYAGI宮城復興支援センター」んの船田究さんは「これからは現地に張り付くコーディネーターがますます必要。また長岡の市民防災センターのような施設が宮城にも必要がある」と言及「経験豊富な長岡の皆様にこれからもお手伝いいただきたい」とした。また「陸前高田オートキャンプ場・モビリア」支配人の蒲生哲さんは「災害が発生して間もない頃、多くの団体が被災地に訪れ、対応に追われた。支援団体をまとめるという意味でも、コーディネーターの存在は重要」現場で張り付くことのできるコーディネーターの必要性を強く訴えた。岩手県の「東日本大震災被災地支援チームSAVE IWATE」代表の寺井良夫さんは「被災者の心のケアが急務。これからも多くの支援が必要」と参加者に呼びかけた。